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[レポ]農水協認定の農薬散布ドローン教習ってこんな内容です

投稿日:

5月の大型連休に、島根県大東町で弊社主催の農水協認定教習(5日間)を開催しました。

ショージ
スタッフの私も今回、受講者として参加しましたので、その様子をレポートしますね。

農薬散布ドローンに興味がある、教習にも興味がある、でもどんなのかわからない!という人が多いと思います。ネットにも体験談とか、教習の詳細が書かれた記事ってないんですよね。

なので、気になるみなさんのために私が書いてみました…!

ぜひ読んで、ご質問やお問い合わせもお気軽にくださいね。

農水協認定教習ってどんな内容なの?

まず、レポートの前に、農水協認定の農薬散布ドローンについての説明をさせていただきます!

すぐにレポートを読みたい人はこちらからどうぞ
>>教習のレポートを読む

弊社「株式会社SWIFT」が行っている教習は、農薬散布ドローン「DJI社のAGRAS MG-1」を正確・安全に履行できるオペレーターを育成する内容となっています。

教習終了後は

  • 農林水産航空協会認定の「産業用マルチローターオペレーター」の認定を受けられる
  • 農薬散布ドローンAGRAS MG-1での農薬散布が行える

ようになります。

日程は、無人ヘリコプター免許を持っている方は3日間、なにもなければ5日間となります。ドローンだけでなく、農薬、散布ルールなど幅広く学ぶ必要があるため、5日間という長時間になっています。

農林水産航空協会とは
一般社団法人農林水産航空協会(以下農水協)とは、農林水産省の外郭団体で農林水産業における航空機による薬剤、肥料等の散布等、航空機を利用する事業を管轄する機関です。農薬散布ドローンや、操縦者の認定も行っています。現時点では農水協の認定資格がないと農水協認定の農薬散布ドローン機体を購入することはできません。

カリキュラムの内容は?

座学が2日間、実技が3日間となります。

座学では、農薬等の安全使用、病害虫・雑草防除について、ドローン機体の取扱や安全使用・運用管理などについて学び、最後に筆記試験を行います。

実技では、実機(MG-1)をつかって、圃場に見立てたエリアを安全・正確に飛行させる訓練を行います。こちらも最後は実技試験があります。

農水協の認定機体にはどんなものがある?

農水協に認定されている機体は2019年5月現在12社、19機体あります。

産業用マルチローター及び散布装置性能確認基準(PDF)

認定されているマルチローター及び散布装置の性能一覧(PDF)

MG-1以外で、国産ドローンもたくさんありますが、購入するにはその機体の認定教習所へ行ってオペレーター資格をとらなくてはいけません。

指定教習施設一覧(PDF)

ショージ
申し訳ありませんが、弊社ではMG-1以外の機体の講習は行っておりません

機体や施設を選ぶときは…
機体購入後、実際に運用を始めると困ったことや相談したいこと、見て欲しいこと、操作しながら教えて欲しいことも出てくるかと思います。遠隔地で教習&購入するとサポートを受けるのが難しくなりますので、どうしてもこの機体じゃないとだめだ!という人を除いて、なるべく家の近くにある教習施設で扱っている機体を購入して、アフターケアまでお世話になったほうが良いと思います。

体験レポート!5日間の農薬散布ドローン教習を受講してみました

オリエンテーション・自己紹介でスタート

今回の会場は、島根県雲南市大東町です。座学は公民館、実技はお借りした圃場で行います。

圃場は見晴らしがよい場所でした!

座学会場は公民館でしたが、会議室もあり、ゆったりと受講できました。

今回の教習は、私の他に女性1名、男性4名。合計6名の受講者でした。

ショージ
教官は弊社代表の清原です!島根で一番ドローンを飛ばしてるプロパイロットが、実技も座学もみっちり教えます!!

まずはオリエンテーションです。教官の挨拶、教習の内容や、会場の案内、注意事項、全員の自己紹介などをして、さっそく実技会場の圃場へ移動です!

通常は座学をやってから実技という流れですが、今回は5日間どの日も天気が安定しなかったため、晴れ間を見て実技、雨になったら座学をするという感じで進行しました。

ひたすら室内で勉強しまくる座学

座学は2日間ですが、配布されるテキストはたっぷり。DJI社の学科テキスト(こちらをメインで使用)、農水協のもの、MG-1マニュアル、実技訓練のときのチェックリストなど。

今回はドローンについての知識がある受講者だったので、ドローン関係の部分は流れるように進みましたが、農薬や病気などについての部分ではみなさん唸っていました(私含む)。

ショージ
まったく新しい用語・知識なので丸暗記するしかありません…。

テキストは図解ありでわかりやすいのですが、重要なポイントや、実際の散布での経験談(教科書には載ってない!)などは教官が教えてくれるので、しっかりメモをとりましょう!

座学の試験は、ドローンの知識から病気・農薬・農薬散布の運用まで幅広く100問以上が出題されます。時間は1時間です。

受講者の某Hさんが「ここは試験に出ますかっ!?」と教官にしつこく聞いてくれてたおかげで(?)全員好成績で合格できました。

ショージ
わからないこと、この部分は実際の散布現場ではどうなんだろう?と気になる所はどんどん質問しましょう。

みっちり飛ばしまくる実技訓練

実技練習は3日間ありますが、天候、座学の進行具合や受講者のレベルによっては4日間行えるケースもあります。

複数人での受講なので、実際に自分が飛行練習する時間は短いんじゃないの?と思うかもしれませんが、

  • オペレーター(操縦者)
  • ナビゲーター(安全確認と、飛行の指示)
  • Phantomをつかった飛行練習(ATTIモードでのホバリングなど)
  • 準備係(バッテリーや水の補充)

と、交代でいろいろとやってもらっています。やることはたくさんありますので暇ではありません!安心してください。

実技訓練1日目~機体説明&安全確認&飛行テスト~

まずは機体の説明、点検方法の説明があります。点検方法は手順が決まっているので、手順書を見ながら確実にやります。

MG-1はDJI社の機体のため、送信機(プロポ)の操作方法はDJI製品と基本的には同じです。

しかし、散布ボタンがあったり画面表示が違っていたりと、農薬散布用にカスタムされた部分もあります。ドローン経験者であっても、しっかり説明を受けましょう。

※今回は受講者全員がDJI社のドローン経験者だったため、サクサクと進みましたが、全くの初心者の方は遠慮なく質問してくださいね!

2人組になって、手順書のとおり機体の点検をやっています。

ショージ
ふたりでの「◯◯よし!」「よし!」の確認は今後何十回も繰り返します!

続いては機体を離陸させての作動確認です。こちらも手順書通り、「操作したとおりに動くか?」をチェックしていきます。

ここで全員がはじめてのMG-1初飛行!ということで「うわ~~~」などと言いながら操作しています(笑)。

ショージ
MAVICやPhantomのような小型機と比べるとものすごく大きくて、やっぱり最初はこわいです…!

離陸、エルロン、エレベーター、ラダー、スロットル…と順番に確認し、着陸。操作に慣れるまで、交代しながら練習します。

続いては、圃場で飛行する訓練です。

圃場での訓練は、操縦するオペレーター(以下オペと省略)と、停止位置や安全確認をするナビゲーター(以下ナビと省略)の2人組で行います。

オペとナビの連絡手段は、ハンズフリーの無線機(トランシーバー)での通話となります。トランシーバーの使い方の説明も受けます。

オペレーターも大事だけど、ナビが実は重要で難しい!

ショージ
オペから見ると、圃場の半分から向こうは距離感も高度も速度も全くわかりません。見えないところはすべてナビの指示に従って飛行させるので、ナビは責任重大なんです!

圃場には旗が立ててあり、訓練用の決まったコースをうまく飛行できるよう練習します。まずは散布なしで。コース通りに飛行させるだけでも難しく、30メートルくらい離れると距離感がほんとにわかりません。

これがオペレーターの立ち位置から見た圃場の様子です。

ショージ
向こう側、全然状況がわからないという状況はご理解いただけますでしょうか…。

ちなみに反対側から見たら、こんな感じ。オペさん遠いです…!そして停止位置付近、ぶつかりそうな高さのところに電線があるんです。これ、オペ位置からは、はっきり言って見えません(見えてても停止位置の前か後ろかがわからない)。

こうなると、ナビの指示だけが頼り。まわりに◯◯がある、残り距離が10メートル、5メートルと案内したり、停止位置でターン(フレア)と声がけ、高度が下がってる、速度が遅い、など、オペレーターの目となって指示を出し続けます。

規定の速度・高度、まっすぐ進む、停止位置で止まる、など気をつけるポイントはたくさんありますが、教官から都度アドバイスをもらって、交代で練習して、1日目は終了しました。

実技訓練2・3日目~散布しながらコースを飛行~

2日目、3日目は、いよいよ散布装置を作動させながらの飛行です。

まずは散布装置についての説明や、使い方などを学びます。

※教習では、水をつかって散布訓練をします。

液状の散布の場合は、前進するときは前方のノズル2箇所から噴霧、後退するときは後方のノズル2箇所から噴霧します。機体操作と同時に噴霧ボタンのオンオフの操作も行います。

ショージ
めちゃくちゃややこしいです…!

散布のボタンは、送信機の裏(底)に、停止ボタンは横にあります。今までの持ち方だと、散布ボタンや停止ボタンのところにちょうどよく指が来ないので、うまく操作できません。

こんな感じで、人差し指で停止、中指か薬指で散布をするといいかも…とのことです。手や指の大きさは個人差があるので、どう持って、どの指で押すのがやりやすいか?を試しながら、しっくりくるまで練習です!

ショージ
飛行に気を取られるとボタンが押せず、ボタンを気にしすぎると飛行がフラフラになってしまうという…笑

実技3日目となると、試験内容にあわせて飛行時間を計ったり(散布時の速度は15~20km/hくらい)、水の散布量を量ったり(飛行前後ではかりに載せて計量し、差分を算出)します。

受講者それぞれが規定の飛行ができるよう、何度も練習します。

指定の速度は思ってるより早いし、その速度で飛ばしていって停止位置でピタッと止まるのは本当にむずかしいです…!

なお、3日目にはATTIモード(GPSをオフにした状態)で機体をホバリングさせる練習も行いました。山間部ではGPSが突然切れることもあるので、そのための訓練です。

GPSが切れたときの挙動やランプの色などもしっかりチェックできました。

実技訓練最終日

午前中は試験コースの練習をして、午後に試験。

技術が足りない部分や気になる所は残った時間で再訓練です。スピードが出ないため散布量が多くなってしまうことや、停止位置でうまく止まれないなどが難しいところでした。

停止位置で止まれないというのは全員の課題だったため、教官の模範飛行と飛行のコツ、横から見て、どう操縦したらどのくらいで停止するのか、などしっかり教えてもらって、あとはひたすら停止の練習をしました。

ショージ
訓練の甲斐もあって、なんとか全員合格できました!

今後は、定期的に練習会や勉強会などを行って、技術が衰えないように訓練&最新のドローン農薬散布情報の共有をしていく予定です。

認定証の発行は農水協への申請後となるので2週間くらいお時間かかります、ご了承ください

5日間の講習を終えて

長いようで短い5日間でしたが、朝から晩までドローンを飛ばしまくった教習でした。オペレーター以外の役回りでも学ぶことは多く、飛ばしていない時間もとても勉強になりました。

他の教習所の教習を受けていないので、よそのことはわかりませんが、弊社の教習内容は客観的にみてもかなり良い内容だと思いました。散布実績が多数ある教官の、経験に基づいた知識や技術は、どこでも学べるものではありませんから。

実は、農薬散布ドローンの資格は任意のものなんです。農水協認定機でない農薬散布ドローンであれば、資格なしでの散布も可能です。つまり、無資格で無認可の農薬散布ドローンを自分の圃場で飛ばしている人も、全国のどこかにはいるはず、ということです。

しかし教習を受けてみて、農薬散布ドローンを無資格のまま飛ばすのはメチャクチャ怖いなって思いました。ドローンを落としたら怖いというのもありますが、農薬の危険性もわかってないと怖いですよね。

農家さんであれば、農業関連の知識はあるでしょうし、ドローンの空撮業者であればドローンの知識はあるでしょう。でも、農薬散布ドローンは絶対に両方の知識と、経験が必要です。

もしこれからドローンでの農薬散布を考えていたら、無資格・自己流ではなく、絶対に教習を受けて最低限の知識・技術を身につけてほしいなと思いました。

農薬散布ドローン教習のご案内

ショージ
最後になりましたが、今後の教習日程などをお知らせいたします!

直近の農薬散布ドローン教習予定日

株式会社スイフトでは、今回のような農薬散布ドローン教習を不定期で行っております。

次回の開催予定は2019年5月27日から5日間となっております。

詳しい内容は、弊社の農薬散布スクールのページをご覧ください。

開催日程は随時ホームページやFacebookページでご案内させていただきます。

複数名受講なら個別開催、ご近所での開催も可能です

営農組合員が集まって受講したい、今後農薬散布業務も行いたいので社内のメンバーで受講したいなど、複数名での受講が確定している場合は、個別での教習開催も可能です。

近所の公民館や会議スペース(座学会場)、お貸しいただける圃場(実技会場)などございましたら、弊社のあります島根県松江市以外での開催も可能です。詳細はお問い合わせください。

教習後の機体販売について

教習を修了された方は、DJI社のMG-1をご購入いただけます。

機体販売・保険・アフターケアも弊社におまかせください!

真夏のシーズン中は、朝早くからの散布作業となるかと思います。弊社では、シーズン中は質問、機体トラブルなど、早朝からでもご対応させていただきますので、安心してご購入ください。

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